老化を進める活性酸素と抗酸化物質であるマグネシウムのはたらき
マグネシウムが活性酸素を分解しやすくする可能性
私たちは生きるために酸素を使っていますが、その過程で「活性酸素」という物質が毎日生まれています。活性酸素は体にとって必要な面もありますが、多すぎると細胞を傷つけてしまい、“体のさびつき”とも言える老化や病気のリスクを高める原因になります。
本来、体にはこれを打ち消す仕組み(抗酸化システム)が備わっていて、酵素(SOD)やビタミン、ポリフェノールなどがバランスを保つことで健康が守られています。
ここで注目されているのが マグネシウム です。旭川医科大学の長谷部直幸教授は、「マグネシウムが抗酸化酵素(SOD)の働きを助け、活性酸素を分解しやすくする可能性がある」と指摘しています。
ただし、これはまだ仮説や基礎研究の段階で、確定的な結論には至っていません。そこで本記事では、この知見を出発点にして「マグネシウム研究の最新動向」を整理し、わかっていること・これから解明が必要なことを一般の方にもわかりやすく紹介されています。
(出典:メディカルノート)
https://medicalnote.jp/diseases/%E5%96%AB%E7%85%99/contents/170612-010-AI
記事の要点まとめ
・活性酸素と老化
酸素を利用する生命活動の副産物として活性酸素が発生し、細胞の酸化ダメージを通じて老化や病気のリスクを高める。
抗酸化システムの存在
体内には SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)やカタラーゼ、ビタミンC・E、ポリフェノールなどによる抗酸化システムが備わり、通常はバランスが取れている。
SOD 活性と寿命の関連
SOD 活性の強さと寿命の長さには動物実験で相関があるとされ、酸化ストレス制御が健康寿命に関わる可能性が示唆されている。
マグネシウムの役割
マグネシウムは SOD の補酵素として働き、活性酸素の分解を助けると考えられている。
抗酸化物質との関係
食事から摂取するビタミンC・Eやポリフェノール、カロテノイドも酸化ストレス軽減に有効。
喫煙の影響
喫煙は抗酸化物質(特にビタミンC)を破壊し、活性酸素と抗酸化物質のバランスを崩す。
健康寿命への示唆
マグネシウムや抗酸化物質の十分な摂取が、酸化ストレス抑制・健康寿命延伸につながる可能性がある。
(出典:メディカルノート)
https://medicalnote.jp/diseases/%E5%96%AB%E7%85%99/contents/170612-010-AI