マグネシウム摂取量が多いほど骨折リスクが低下する
最終更新日時 : 2025.01.06
マグネシウムは、骨密度を含むいくつかの健康機能に必要な必須ミネラルである。 最近の研究では、男女ともにマグネシウム摂取量の増加と骨折の減少との間に有意な関連があることが報告されている。
マグネシウムは身体に必要な必須ミネラルであり、300以上の酵素反応を含む多くの機能に関与している。マグネシウム摂取量の低下は、様々な慢性疾患のリスク上昇と関連している。しかし、骨粗鬆症性骨折の予防におけるマグネシウムの役割は、あまり明らかではない。最近の統計では、食事からのマグネシウム摂取量の増加は、骨折リスクの低下とは関連していないことが明らかになった。実際、1日の推奨量を超えるマグネシウム摂取量は、骨折リスクの増加と関連している研究もあった。 しかし、対照的に、横断的研究では、マグネシウム摂取量の増加と骨密度との間に有意な関連が示されている。 マグネシウムはまた、骨粗鬆症の2つの重要な危険因子である炎症と酸化ストレスに対して有益な効果を有する可能性がある。
変形性膝関節症のリスクが高い患者を対象に実施された新しい研究では、男女ともにマグネシウムの摂取量の増加と骨折の減少との間に明確かつ有意な関連があることを初めて報告した。また、 マグネシウムは体内で無数の機能を有するため、マグネシウムの摂取量の増加が骨折に及ぼす作用の分子メカニズムを解明する追加研究が必要である。