酸化マグネシウムと塩化マグネシウムの違い
人の体に必要不可欠な栄養素であるマグネシウムを手軽に摂取するにはサプリメントやクリームが有効的です。
特にサプリメントを摂取する場合、製品化されたマグネシウムには2つの種類があります。
酸化マグネシウムとは
酸化マグネシウムとは、マグネシウムを酸素中で燃焼させると発生する物質で、粉末状で色は白く、セメントや高温用炉材として用いられます。
医薬品としては胃腸薬として使われるほか、マグネシウムの含有量が多く価格も安価なため一般的なサプリメントとしても広く普及しており、酸化マグネシウムは他のマグネシウムサプリメントと比べて吸収率が低いとされています。
これは酸化マグネシウムが酸性のため、胃の中で胃酸と中和することで分解されてしまうことが原因だからです。
このため、酸化マグネシウムは消化管刺激の原因となり下痢や腹痛などの副作用が生じることもあるので注意が必要です。
また、吸収率の低さから摂取後に体外に排出されることもあり、摂取量によっては効果が得られにくいといった特徴もあります。
塩化マグネシウムとは
塩化マグネシウムは、別名は苦汁(にがり)とも呼ばれ、豆腐作りに使用され、もともと海水から塩を取る際に発生する残り汁で、塩化マグネシウムの他にも体に必要不可欠なミネラルを多く含んでいます。
塩化マグネシウムは、水に溶かすとイオン化し、マグネシウムイオンと塩化イオンに分解されます。
マグネシウムイオンは、体内で多くの生化学反応に関与している重要なイオンの一つであり、不足すると健康に悪影響を及ぼすことがマグネシウム研究によって明らかになっています。
塩化マグネシウムは、吸収が速く、体内での利用率が高いため、効果的なマグネシウムサプリメントとして知られているほか、酸性度が高いため胃酸の分泌を促進することができます。
これにより、消化機能を改善し、食欲不振や胃腸の不調を改善する効果が期待されています。