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マグネシウムとは?

なぜ日本人のマグネシウム摂取量は不足してしまっているのでしょうか?

なぜ日本人のマグネシウム摂取量は不足してしまっているのでしょうか?

マグネシウムの1日摂取目安量

現代人は、人の体にとって最も重要な栄養素の1つであるマグネシウムが特に不足しがちと言われており、その理由も現代ならではのものとなっています。
ストレスや水の問題、腸内環境の乱れなどはある日突然起こるのではなく、時代の流れや生活習慣、食習慣の移り変わりなど、長い年月をかけて形成され、少しずつ浮き彫りになってきます。
マグネシウムの不足には「摂取しないことでの不足」と「習慣や環境の変化による不足」の2つが考えられますが、どちらも少しの心がけで予防・改善することができます。
他の栄養素とお互いに影響し合うことで体に作用するマグネシウムは1日にどのくらい摂取する必要があるのか確認しましょう。

性別男性女性
年齢など推奨量(mg/日)推奨量(mg/日)
0 ~ 5ヵ月20※ 20※
6 ~ 11ヵ月60※ 60※
1 ~ 2歳7070
3 ~ 5歳100100
6 ~ 7歳130130
8 ~ 9歳170160
10 ~ 11歳210220
12 ~ 14歳290290
15 ~ 17歳360310
18 ~ 29歳340270
30 ~ 49歳370290
50 ~ 64歳370290
65 ~ 74歳350280
75歳以上320260
妊婦(付加量)+40
授乳婦(付加量)+0
※1歳未満は目安量
※推奨量:ある性・年齢階級に属する人々のほとんど(97~98%)が1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量
※目安量:推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に、ある性・年齢階級に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量
※上限量:ある性・年齢階級に属するほとんどすべての人々が、過剰摂取による健康障害を起こすことのない栄養素摂取量の最大限の量
引用:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会「日本人の食事摂取基準(2020年版)

2019年の国民健康・栄養調査によると、マグネシウムの平均摂取量は男性が261mg/日、女性が235mg/日と報告されており、成人の摂取推奨量と比較すると不足傾向にあることが分かります。
人の体は年齢を重ねるごとに衰えていき、体本来の機能を発揮できなくなるのは自然の摂理と言えますが、マグネシウムは規則正しい食生活を送ることで必要な量を補うことができます。
若々しい体、健康的な体を維持する為にも普段の食生活や生活習慣を見直し、不規則な食生活を送りがちな人は良質で安全なサプリメントから補うことが大切です。

過不足があると

マグネシウムは、人の体にとって重要な役割を担っており、普段から適切な量を継続的に摂取することで様々な恩恵を得ることができます。

マグネシウムと集中力・記憶力の関係

マグネシウムは神経の興奮を鎮める働きや、神経伝達や脳の活動に必要な酵素の活性化にも深く関与しており、不足すると集中力や記憶力の低下に繋がることがあります。

マグネシウムと筋肉の関係

マグネシウムは筋肉の働きに重要な役割を果たしているのでカルシウムとのバランスが特に重要です。
カルシウムは筋肉を縮め、マグネシウムは筋肉を緩める働きがあり、不足するとカルシウムの働きを過剰にさせます。
カルシウムの働きが過剰になると筋肉が緊張したままになりやすいので、こむら返りなどの筋肉の痙攣が起きることがあります。

マグネシウムと原因が分かりにくい不調の関係

直接的には原因が分かりにくい様々な不調にもマグネシウムが関係しています。
疲労感や倦怠感、食欲不振や気分の落ち込み、イライラや頭痛、不眠や不整脈などはマグネシウム不足が関係している不調です。
長い間マグネシウムが不足した状態が続くと骨粗鬆症などの骨の病気、高血圧や心筋梗塞、動脈硬化などの重篤なリスクが高まることが様々な研究により示されています。

マグネシウムとアルコールやストレスの関係

アルコールを過剰摂取したり利尿剤の長期間の服用、精神的ストレスによってマグネシウムは体内から多く排泄されてしまいます。
普段からストレスが多い環境に身を置いている人やアルコールを摂取する機会が多い人は知らないうちにマグネシウム不足を招いてしまうので特に注意が必要です。

マグネシウムと過剰摂取の関係

マグネシウムは主に腸管(小腸)から吸収されます。
濃度や摂取量に応じて吸収量が適切に調整されているため食品から摂取する分には摂り過ぎによる問題は起こらないと考えられています。
摂取量が少ない場合は吸収率が上昇することで腸管からの吸収量が増え、摂取量が多い場合は吸収率が低下することで腸管からの吸収量も減少します。

マグネシウムサプリメントと過剰摂取の関係

昨今、マグネシウムを手軽に補うための様々なサプリメントが普及しています。
多くはありませんが、一部の症例では下痢や軟便、高マグネシウム血症、マグネシウム中毒などの副作用が起こったとの報告も事実としてあります。
和食を中心とした食品から補えるマグネシウムは食の欧米化や時間に追われる生活を余儀なくされる現代人の場合、サプリメントから摂取する方が時代に合っていると言えるかもしれません。
サプリメントや医薬品から補う場合には適切な摂取量をきちんと管理することと、安全で良質なサプリメントを選ぶことの2つが大切です。

なぜマグネシウムが不足するのか?

マグネシウムが不足する原因には様々な背景がありますが、食生活の変化による影響が大きいと言えます。

マグネシウムと食の欧米化

食生活の半欧米化が進んだことで、高脂肪、高タンパク、高カロリーの食事が増え、大麦や雑穀などの穀物消費量が激減しました。
精製されていない穀物には食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、これらの栄養素は人の体に必要不可欠です。
穀物の摂取量が少なくなったことで、食物由来の繊維やマグネシウムの摂取量も減っていったと考えられます。

食の欧米化と腸内環境の関係

欧米寄りの食事は高脂質でアンバランスな食事となる為、腸内環境が乱れる原因の1つでもあり、腸内細菌のバランスが崩れるとマグネシウムの吸収率が低下することがあります。
様々な要因が重なることでも不足に繋がるので、食習慣や生活習慣に不安を感じる人は習慣を見直すことも大切です。

マグネシウムと食塩の関係

「食塩の習慣」もマグネシウム不足と深い繋がりがあると言えます。
食塩とは本来「粗塩」を指し、海水から作られる粗塩にはマグネシウムやミネラルが豊富に含まれています。
食卓塩などの精製された塩は化学工業的な方法で作られているため99%以上が塩化ナトリウムであり、ミネラルは殆ど含まおらず、精製塩を使い続けている人も少なくありません。
塩の摂り方を工夫するだけでもマグネシウム不足を予防することに繋がります。

マグネシウムと飲料水の関係

普段口にする飲料水は軟水と硬水の2種類に分けることができ、日本では一般的に硬度100未満が軟水、硬度300以上を硬水とされていますが、日本の場合はそのほとんどが硬度100未満の軟水となっています。
一方、欧米は硬水が多く、東京が64、京都が37なのに比べ、ロサンゼルス93、パリ308、ミラノ280と硬度が高く、マグネシウムは硬度が高い水に多く含まれています。
このように、普段口にする水の違いによってもマグネシウムが不足する原因になり得るのです。

マグネシウムとストレスの関係

心身に掛かるストレスの度合いによってもマグネシウム不足に繋がることが研究報告されています。
「肉体的ストレス」「精神的ストレス」「情動的ストレス」の3つのうち、肉体的ストレスと精神的ストレスが掛かると尿から排泄されるマグネシウムの量が増えることが明らかになっています。
ストレスはマグネシウムの排泄量が増えたり、胃潰瘍や高血圧、心疾患など様々な病気を招くリスクを高めるのでストレスに負けない体を作ることが大切です。
マグネシウムは「抗ストレスミネラル」とも呼ばれています。
神経の興奮状態を鎮めたり、精神的に安定させてイライラの解消に繋がったり、最近では鬱状態や鬱病に関しても良い効果を発揮することが分かってきています。

マグネシウムと生活習慣病の関係

マグネシウムと様々な病気との関係についても研究が進んでおり、生活習慣病との関係も明らかになってきています。
WHO専門家会議の最終報告では、マグネシウム不足が2型糖尿病、高血圧、狭心症、心筋梗塞、メタボリックシンドロームと密接に関連していることが明記されています。
現代人の多くが不足しているその背景には「習慣」が大きく関わっているため、不足分を補うことに加えて、普段の習慣そのものを見直すことも大切です。

マグネシウムを多く含む食品は?

マグネシウムは主に植物由来の海藻類、穀類、ナッツ類、魚介類などに豊富に含まれています。
普段の食事に取り入れやすいので積極的に食卓に登場させましょう。

魚介類・藻類

マグネシウムは肉類よりも魚介類に多く含まれます。
魚介類は高価であったり、調理やごみ処理の手間が掛かるため現代人は魚より肉を食べる機会が増えていると言えます。
また、タンパク質の摂取量そのものが減少傾向にあることも現代人に当てはまるのではないでしょうか。
「わかめ」や「のり」などの海藻類は普段の食事に取り入れやすいので意識して食べる頻度を増やしましょう。
魚介類である「ハマグリ」「スジコ」「牡蠣」「キンメダイ」「ホタテ」「蟹」「ししゃも」「タコ」「サザエ」「スルメイカ」「車エビ」「イカ」「鰹」「伊勢エビ」「毛蟹」などはマグネシウムやタンパク質、鉄分などの栄養素を豊富に含んでいますが、塩分やコレステロールも多いので食べ過ぎないように注意が必要です。

穀類・野菜類

マグネシウムは、米を精白する際に取り除かれる「ぬか」の部分に多く含まれています。
現代人は主食として精米された白米を食べる人が大多数を占めますが、玄米や精白度の低い米、雑穀にも目を向けてみましょう。
「あわ」や「きび」は代表的な雑穀ですが、日常的に食べる機会が少ない一方、雑穀米なら親しみやすいのではないでしょうか。
主食を白米から雑穀にガラリと変えるのは現実的では無いかもしれませんが、健康のために普段の食事に雑穀米を取り入れましょう。
野菜類では「ほうれん草」「枝豆」にマグネシウムが豊富です。
「とうがらし」「切干大根」「しそ」「バジル」「木綿豆腐」「ごぼう」「小松菜」「ブロッコリー」には食物繊維、ビタミンやカリウムなどの栄養素も豊富に含まれています。

ナッツ類・豆類

ナッツ類の中でもアーモンドはマグネシウムが豊富で、そのままの状態で食べられるのでおやつ代わりに最適です。
大豆が原料の食品にも豊富に含まれているので普段から納豆や豆腐を食べる習慣を作りましょう。

その他 「そばのひ孫(は)優しい子かい?納得!!」

日本人は特にマグネシウム不足に陥っていると言えます。
毎日の食事から1日に必要な量を摂取するように心がけなければなりません。
原則として、加工や精製されるほどマグネシウムは減っていくのでファストフードや冷凍食品などの加工食品を中心とした食事では十分に補うのは難しいです。
意識的にマグネシウムを多く含む食品を摂るには伝統的な日本の”和の食材”を中心とする食生活にするのが最も効果的であると言えます。
その中でも効率的に摂るために『そばのひ孫と孫(は)優しい子かい?納得!』という標語をぜひ覚えましょう。
これは、マグネシウムが多く含まれている食品の頭文字を繋げたもので、これらの食品に豊富に含まれています。

ななじき
こく(五穀)うふ っちゃかめ
さい かないたけちじくんぶ
っとううもろこしるみ

体内の健康維持に重要なマグネシウム

マグネシウムは、体の健康を維持するための重要な役割を果たしているミネラルの1つです。
体の基礎である骨を構成する成分の1つであるため、不足すると骨折のリスクが高まるだけでなく、骨の形成に役立つカルシウムが骨に行き渡らなくなり、骨粗しょう症のリスクが高まります。
超高齢化社会を迎える日本において、骨粗しょう症は国民病の1つといっても過言ではなく、骨折すると寝たきりの生活を余儀なくされるのでQOL(生活の質)の観点からも骨粗しょう症の予防は重要です。
体内では代謝やエネルギー生産を助ける重要な役割も担っており、神経伝達や筋肉収縮、ホルモン分泌などにも大きな影響を与えています。
人の体に無くてはならない重要なミネラルですが、幸いなことに幅広い食品に含まれるため通常の食生活ではマグネシウム欠乏による症状が表れることは殆どありません。
欧米寄りの食生活の人、不規則な生活の人、ストレスの多い環境に身を置く人は、日ごろの食生活から意識して見直すことが大切です。

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