マグネシウムは、美容と健康をサポートする
マグネシウムは体のあらゆる部位をサポートする
マグネシウムは、美容と健康をサポートする自然由来の優れた成分で、体中のありとあらゆる部位と深い関わりがあります。
代謝やエネルギー生産をつかさどる体内の細胞、体の土台となる骨や歯、健康維持に欠かせない血液、精神衛生、エイジングケアにも幅広く役立てることができます。
成人の体内には約20g~30g存在しており、その内の約60%は歯や骨に含まれ、1%が血中に、残りは筋肉や脳、神経に存在しています。
他にも、健康や美容の根幹を担う重要な部位に存在し、陰ながらに私たちの健康や美容をサポートしてくれています。
マグネシウムはホルモンのバランスを維持する
マグネシウムは、ホルモンの分泌を促す働きがあります。
例えば、骨の代謝を制御する副甲状腺ホルモンの分泌を促進することで血液中のカルシウム濃度を調整する役割を果たしています。
副甲状腺ホルモンとは?
副甲状腺ホルモンは、血液中のカルシウム濃度を調節する役割を果たします。
骨からカルシウムを溶かして血液に出したり、腎臓でカルシウムの再吸収を増やして尿に出さないように調整します。
副甲状腺ホルモンの分泌は血液中のカルシウムの濃度によって調整されます。
濃度が低いと、副甲状腺ホルモンの分泌が増え、濃度が高いと副甲状腺ホルモンの分泌が減ります。
骨の代謝を制御する副甲状腺ホルモンの濃度が適性であるということは、骨量の減少を抑え、骨の健康維持に役立ちます。
マグネシウムは、体の新陳代謝や成長などに影響を与える甲状腺ホルモンの合成にも関与しています。
甲状腺ホルモンとは?
甲状腺ホルモンは、体のエネルギー生産、体温の調節、心臓や胃腸の働きを活性化します。
脂肪や糖を燃やして作り出されたエネルギーは体を動かしたり体温を高めるのに使われます。
血液を全身に送る心臓では甲状腺ホルモンが多いと心拍数が早くなり、食べ物を消化する胃腸では甲状腺ホルモンが多いと消化が早くなります。
脳にも作用しており、甲状腺ホルモンが多いと気分が高揚したり、集中力が高まります。
成長や発達にも重要な役割を担っており、骨の成長を促したり、細胞の分裂や分化を促すため、胎児や子供が正常に成長するには甲状腺ホルモンが必要です。
甲状腺ホルモンの合成が低下すると体に様々な影響を及ぼすため、マグネシウムの働きはとても重要で普段から不足しないことが大切です。
マグネシウムはストレス軽減に役立つ
マグネシウムは、「抗ストレスミネラル」や「自然の精神安定剤」と呼ばれ、ストレス軽減に役立ちます。
「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌の促進、心の緊張や不安感の軽減、筋肉をリラックスさせる効果があります。
やる気や満足感を司る「ドーパミン」の合成にも役立ち、ドーパミンが合成される過程で必要となる酵素を活性化させるのでストレスが多い人や感じやすい人ほどマグネシウムの良い効果を発揮することが期待できるでしょう。
ストレスとマグネシウムの関係はこれまで多くの研究がされており、特に肉体的ストレスと精神的ストレスが掛かる場合、尿から排出されるマグネシウムの量が増えたことが報告されています。
マグネシウムは摂取量とは関係なく、吸収率や排泄量が環境によっても変化するため、自身が置かれている環境にも目を向けて改善を心がけることが大切です。
マグネシウムとビタミンは優秀なパートナー
マグネシウムとビタミンDは生涯にわたって骨と筋肉の代謝を調節する役割を果たし、食事を通して吸収されるカルシウムやリンが適切に吸収されるように促します。
マグネシウムとカルシウム・リンの吸収の関係
マグネシウムは、カルシウムやリンの吸収を促進したり、血中濃度を一定に保つように働きかけます。
不足するとカルシウムやリンの吸収率が低下したり、反対に濃度が上昇することで骨や歯の軟化を引き起こす可能性があります。
ビタミンDとカルシウム・リンの吸収の関係
ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収や血中濃度を調整し、腸管での吸収率を高めたり、骨や歯への沈着を促進します。
血中濃度が低下すると骨からカルシウムやリンを溶かして血液に届けることで濃度を高め、維持します。
ビタミンDやマグネシウムが慢性的に不足している状態では、カルシウムやリンを適切に吸収できず、血液中の量が減少します。
血液中の量が減少すると、骨から取り出して血液に送ることで補うため、その結果、骨軟化症や骨粗鬆症のリスクを高めたり、引き起こします。
高齢者においては、脊椎以外の骨折、全死亡率、アルツハイマー型認知症の発症を減らすことも分かっています。
マグネシウムは生涯にわたって健康を支える成分なので年齢に関わらず日ごろから不足しないように補いましょう。
マグネシウムは免疫力UPに役立つ
2020年、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症が世界中で大流行したことを機に、体の免疫力を高めることの重要性が再確認されています。
一般的な風邪や季節性のインフルエンザなどを始め、様々な感染症対策として高濃度ビタミンCの点滴は効果的であると世界的に認められつつあり、また、ウイルス感染症の予防には体の免疫力を上げることが重要です。
体の免疫力を上げるには、日々の食事と運動が大切であり、食事ではビタミンC、ビタミンD、セレン、亜鉛、マグネシウムを意識的に取り入れることが大切です。
しかし、食事からすべての栄養素を十分に摂取するのは難しく、特に積極的な予防・治療を行う場合には多量の栄養摂取が推奨されるため、食事からの摂取はほぼ不可能だと言えます。
疾患に対する免疫を高めるサプリメントは数多く存在しており、特に免疫を最適化する作用が期待されるこれらの栄養素を摂ることが推奨されています。
マルチビタミン・ミネラル
1日1錠
ビタミンC
1,000 mgを1日3回(お腹が緩くなる場合は減量する)
ビタミンD
体重に応じて1日2,000~5,000 IU、最初の2週間は1日10,000 IU
亜鉛
1日30 mg
マグネシウム
1日500 mg(リンゴ酸マグネシウム、クエン酸マグネシウムまたは塩化マグネシウムの形態で)
マグネシウムは美容に役立つ
マグネシウムは、健康維持はもちろん、美に対しても様々な効果が期待できる優れた成分です。
摂取することで体の内側から、部位に塗ることで体の外側からそれぞれサポートしてくれます。
マグネシウムは肌バリアの強化に役立つ
マグネシウムは、皮膚の角質層に存在する天然保湿因子(NMF)の主要成分であるフィラグリンというタンパク質の合成を促進することで保湿因子の生産量を増やし、保湿機能を高めることに役立つため、肌バリアの強化が期待できます。
他にも、マグネシウムは皮膚の表皮細胞の分化を促進し、分化した表皮細胞は角質層を形成することで皮膚のバリア機能の強化や水分の蒸発を防ぐことにも繋がります。
マグネシウムは美肌に役立つ
マグネシウムは、皮膚から吸収することで肌がつるつるになる効果が期待でき、毛穴の汚れを落とすだけでなく、美肌効果にも繋がります。
マグネシウムは皮膚の新陳代謝を促す
マグネシウムは、血液をサラサラにする働きがあり、皮膚の血行を改善するのに役立ちます。
血行が良くなると皮膚に栄養や酸素が届きやすくなり、皮膚の新陳代謝が活発になり、新陳代謝が活発になると皮膚の水分保持能力を高めることにも繋がります。
マグネシウムはダイエットに役立つ
マグネシウムは、脂肪分と鹸化反応を起こします。
鹸化反応とは、脂肪とアルカリ(水酸化ナトリウムなど)を反応させることで、石鹸とグリセリンを生じる反応のことです。
鹸化した脂肪分は吸収されにくくなるので、ダイエットに繋がると考えられています。
腸内では水分を引き寄せる働きがあり、便が柔らかくなることで便秘解消に繋がります。
便秘が解消されると老廃物が排出されやすくなるため、肌がクリアになる効果が期待できます。
マグネシウムはエイジングケアに役立つ
マグネシウムは、エイジングケアにとって重要なミネラルです。
血管を若々しく保つ働きや、抗動脈硬化作用があることから「アンチエイジングミネラル」とも言われています。
若々しい体を保つためにも、日々の暮らしにマグネシウムを取り入れましょう。
マグネシウムは肌の老化を防ぐのに役立つ
コラーゲンは肌の弾力やハリを保つために必要なタンパク質ですが、加齢とともに減少します。
マグネシウムは、コラーゲンの合成に必要な酵素の働きを助けるので肌の老化を防ぐのに役立ちます。
マグネシウムは酸化ストレスから体を守る
酸化ストレスは細胞やDNAにダメージを与えるため、老化の原因になります。
マグネシウムは、抗酸化物質のグルタチオンの生成に必要な成分で、マグネシウムを摂取することは酸化ストレスから体を守ることに繋がります。