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マグネシウムとは?

マグネシウムは必須ミネラルのひとつ

マグネシウムは必須ミネラルのひとつ

ミネラルの種類とそれぞれの働き

人が生命活動を行うために必要なミネラルは16種類あります。
16種類うち、「多量ミネラル」と「微量ミネラル」に分類されます。

多量ミネラル

多量ミネラルとは、体内に多く存在しており1日に推奨される摂取量(100mg以上)が多いナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンの5つを指します。
推奨量が多いこれらのミネラルは重要な役割をもっています。

カルシウム

ミネラルの中でも人の体の中に含まれる量が最も多いのがカルシウムです。
その99%は骨や歯などの硬い組織に「貯蔵カルシウム」として存在しており、血中のカルシウム濃度が低くなると不足分を補うために骨からカルシウムが補給されます。
残りの1%は血液や筋肉、神経などの柔らかい組織に「機能カルシウム」として存在し、マグネシウムやリンと共に歯や骨の形成に関わっています。
カルシウムは心筋の収縮作用を増やして筋肉の興奮を抑制したり、血液を凝固させる働きに加え、脳の神経細胞の活動にも深く関わります。
骨は成長に合わせて骨量が増え、男子では13~16歳、女子では11~14歳の間に最大骨量の4/1が蓄積されると言われており、子供の頃から積極的に摂ることが大切です。

リン

カルシウムの次に体内に多く存在しているミネラルがリンです。
マグネシウムやカルシウムと一緒になって歯や骨の形成や細胞のpHバランスを保つ働きを担っています。
pHバランスとは、血液や体液の酸性・アルカリ性を表す際に用いられる単位で、健康的で元気な体を保つ為にはpHバランスを最適な数値に保つことが大切です。
pHの値は通常1~14とされており、pH7を中性としてこれより低いと酸性、高いとアルカリ性となります。
肌の場合、pH4.5~6.0の弱酸性が健康的とされており、毛髪の場合はpH4.5~5.5の弱酸性が最も健康的な状態とされています。
pHの値は日常生活の様々な刺激によって常に変動しているため、リンの働きに加えて腎臓や胃腸、呼吸などによって調整されます。

マグネシウム

マグネシウムは、体内の様々な代謝のサポート役を担うミネラルの中で最も重要な栄養素の一つです。
代謝とは体内で物質を変化させる様々な化学反応の総称で、人に限らず生物は皆、外から物質やエネルギーを取り込み、必要な物質を体内で合成し不要となった物質を分解・排泄し、絶え間なく体の中身を更新することで命を維持しています。
生命が地球上で活動するためには代謝が必要不可欠で、代謝を行うには酵素という代謝の元になる物質が必要です。
人の体内には約5,000種類の酵素が存在しており、その内の約600種類以上の酵素の働きを体内で助けます。
他にも、筋肉の収縮を制御したり、血管を拡張させて血圧を下げたり、血小板の凝集を抑え血栓を作りにくくしたり、神経情報の伝達や体温・血圧の調整にも役立ちます。
マグネシウムは汗や尿から排出されやすい性質を持っているため、日常的に食事から補うのはもちろん、汗をかきやすい真夏には特に不足しやすくなるので注意が必要です。

ナトリウム

ナトリウムは、体内の一つ一つの細胞の外側にある細胞外液に存在する養素です。
人の体は60%が水で出来ており、液体に溶けている栄養素は、濃度の低い方から高い方へ移動する性質があります。
細胞の膜を挟んで濃度が違う同じ栄養素が存在していると、いつの間にか濃度の高い方へ移動し、細胞膜の内側と外側とが同じ濃度になります。
濃度が低い方から高い方へ移動する際に「浸透圧」という圧が掛かり、この浸透圧の調整を行っています。
ナトリウムが存在する細胞外液は血液の循環量の維持や、栄養素や酸素を細胞へ運搬したり、老廃物を細胞外へ運び出す重要な役割を担います。
浸透圧のバランスが崩れると様々な重篤な症状のリスクに繋がるため、その働きはとても重要です。
ナトリウムは普段の食事では食塩から摂取されるため規則正しい食事を摂っている場合には不足の心配はありません。

カリウム

体内の一つ一つの細胞の内側には細胞内液という細胞が持っている本来の機能を発揮する為に必要な環境を形成している液体が存在します。
細胞内液ではエネルギーの生産やタンパク質の合成、体の代謝に関わる様々な化学反応が絶え間なく起きており、人の体の60%を占める水分の内、40%を細胞内液が占めています。
カリウムは細胞内液の浸透圧のバランスを保つ働きがあると同時に、ナトリウムを体外に排出する働きを持っているため、塩分を多く摂りすぎた際の調整役を担う栄養素でもあります。
幅広い食品に含まれており、一般的に規則正しい食事をしていれば不足の心配はほとんど無いと言えるでしょう。

微量ミネラル

微量ミネラルとは、体内にわずかに存在しており1日に推奨される摂取量(100mg以下)が少ない鉄・亜鉛・銅・マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンの8つを指します。
推奨量は少ないですが、重要な役割をもっています。

ヨウ素

ヨウ素は体内で甲状腺ホルモンを合成するのに必要不可欠な栄養素で、体内のヨウ素の7~8割が喉仏の下にある甲状腺に存在します。
甲状腺ホルモンには体全体の新陳代謝を高める働き、脈拍数や体温、自律神経の働きを調節してエネルギーの消費を一定に保つ働きがあります。
胎児の発育や子供の成長、大人の脳の働きを維持するなど重要な役割も担っているため、普段から不足しないことが大切です。
日本では、海外に比べて海藻や魚介類を日常的に食べる習慣があるので十分にヨウ素を摂れていると言えますが、これらの食材を食べる習慣の無い人は日ごろから食事を通して必要量を摂取しましょう。

鉄は血中のヘモグロビンに多く存在し、鉄の不足は酸素の供給が十分に行なわれず貧血を招きます。
鉄の不足を補うにはバランスの良い食事を規則正しく摂ることが大切です。
コーヒーや紅茶、緑茶などの「タンニン」を多く含む食品は鉄の吸収を阻害し、玄米やおからなどに含まれる不溶性食物繊維をとると、鉄と一緒に排出されます。
ビタミンCは鉄の吸収率を高めてくれるので食品の組み合わせに注意して普段からバランスの良い食事を心がけましょう。

亜鉛

亜鉛は主に骨格筋、骨、皮膚、肝臓、腎臓、脳などに存在しており、そのほとんどがタンパク質などと結合しています。
人の体で働くタンパク質の10%は亜鉛と結合する構造を持っており、タンパク質の構造の維持や酵素活性の制御など、体内のバランスを整えたり形成に関わる重要な働きや免疫や神経機能、糖尿病など、様々な生命現象にも深く関わっています。
他にも200種類以上の酵素の活性化、ホルモンの合成や分泌の調整、DNA合成、免疫反応の調節などに作用し、体の成長と維持に必要な栄養素です。
体内では合成できないので肉、魚介、種実、穀類など、食事からバランスよく補いましょう。

銅は主に骨や骨格筋、血液に存在し、体内でタンパク質と結合することでエネルギー生産を助け、鉄の代謝、神経伝達物質の生産、活性酵素の除去など生物の基本的な機能に深く関わり、体の防御機能や抗酸化力にも大きな役割を果たしています。
赤血球の中にあるヘモグロビンは鉄がないと酸素と結合することができず、鉄と酸素が結合できないと赤血球は酸素を体の隅々まで運ぶことができません。
酸素を運ぶ赤血球の中にあるヘモグロビンに鉄を渡す大切な役割を銅が担っています。
体内に微量しか蓄積されず、人の体内では合成できない生体にとって必要不可欠ですが魚介類、肉類、豆類に多く含まれます。
普段から貧血気味の人は特にこれらの食品と鉄分を併せて摂取することが大切です。

マンガン

マンガンは骨に多く含まれるミネラルで、骨の発育や糖脂質代謝、運動機能や皮膚代謝など、多くの酵素反応に関わっており生殖や脳機能にも関与しているとされています。
カルシウムやリンと相互に作用して骨の形成を働きかけ、骨や関節を丈夫にする補酵素としても関わっているほか、インスリンの合成を助け、血糖値を下げる役割を担っています。
人の体に必須の微量ミネラルですが、穀類や種実類などの植物性の食品に多く含まれており、通常の食事で不足することは無いとされています。
不足すると骨の発育不全を招いたり血糖値が高くなることで血中脂肪酸を増加させるリスクもあるため、植物性の食品を食べる習慣が無い人は普段の食事に取り入れて補うことが大切です。

セレン

セレンは、人の体内で甲状腺ホルモンの活性化に必須のミネラルです。
甲状腺ホルモンは血液に乗って全身の細胞に影響を与え、新陳代謝を活発にする働きを持っており、神経や骨、精神状態、子供の成長や発育にも無くてはならないホルモンです。
強い抗酸化作用があり老化予防に繋がると言われている反面、健康障害のリスクが無く1日に摂取可能な上限量の幅が狭いため、許容量を超えて摂取すると過剰摂取になりやすく、人の健康に重篤なリスクを招く可能性があります。
藻類や魚介類、肉類、卵黄などに多く含まれる傾向にありますが過剰摂取には十分に注意が必要です。

モリブデン

モリブデンは、代謝に関わる必須ミネラルの1つで肝臓や腎臓に存在しています。
体内に入った有害物質を分解する酵素の成分で、代謝に関わる酵素の働きをサポートしたり、鉄の不足時には肝臓に蓄えられている鉄を運搬して鉄の利用効率を上げて造血を促します。
穀物や豆類を普段から食べることで比較的に不足しにくいとされています。

クロム

クロムは、人の体に必要な必須ミネラルで体内のあらゆる組織に存在しており、体内で起こるあらゆる代謝(化学反応)に関わっています。
脂質の代謝を促進し、中性脂肪やコレステロール値を下げる効果や血糖値を調節しているインスリンというホルモンの働きを助け、糖尿病、高脂血症、動脈硬化などの生活習慣病の予防への効果が期待されています。
海藻、肉類、魚介類などの幅広い食品から摂取できるので通常は不足の心配はありません。

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