マグネシウムの働き・効果・効能・特徴から分かる重要性を詳しく解説

マグネシウムは血圧の調整や筋肉の収縮、体温の調整、タンパク質の合成等を行う重要な人体のミネラル成分の1つです。また、カルシウムと共に骨の形成を行なったり、神経の伝達を行なったりする重要な役割を担う栄養素です。
マグネシウムは成人の体内に30g程度存在しており、50%~60%は骨や歯に割り当てられ、その他には神経や筋肉、脳に割り当てられています。適量を摂取する事が望ましいとされるマグネシウムですが、過剰に接種したり、不足しがちになると様々な体調の変化が起こってしまいます。

マグネシウムの効果・効能とは

マグネシウムは必須ミネラルの一つで、主な摂取方法は食べ物からの摂取が一般的です。穀類では発芽玄米から摂取することができます。魚類であればしらす干しや干しエビ、野菜であればほうれん草や千切り大根、豆類であればきな粉や油揚げ、藻類ではあおさや乾燥わかめやひじきも多量のマグネシウムが含まれている食材になります。

マグネシウムの効果
主なマグネシウムの効果は、骨の強さを形成することに関わってきます。骨の密度や強度に関わってくる為、不足しがちになってしまうと骨折などのリスクが高まります。
人体の中では半分以上が骨に存在しています。カルシウムとリンは骨の形成や、歯の形成を行うために必須となる成分ですが、その強度を保つのはマグネシウムです。血中でマグネシウムが不足してしまうと、骨からマグネシウムを使うことになるため、骨の強度が落ち、骨がもろくなって骨折等の人体の障害になってしまいます。
骨は人体を支える重要な役割をするため、強度を保ち続けるにはマグネシウムが必須栄養素であるというわけです。
マグネシウムの効能
骨の強さを形成する効果以外にも、タンパク質の合成を行うことや、筋肉のコントロール、心機能の血圧を調整するといった働きをもっています。
またホルモンバランスを維持するうえでホルモン分泌を促す働きがあります。非常に重要な栄養素の一つと言えるでしょう。
必須ミネラルと比べてマグネシウムはどんな特徴がある?

ミネラルは身体を構成する要素であり、16種類あるミネラルの中でマグネシウムは多量ミネラルと呼ばれる7種類で形成されるミネラル成分の一つです。
多量ミネラルと呼ばれるミネラルには、硫黄、カルシウム、塩素、リン、ナトリウム、カリウムがあり、もちろんマグネシウムもその1つになります。
それぞれに役割があります。マグネシウムは前述で記載した骨の形成を行う役割を担っているミネラル成分の一つで、カルシウムやリンが骨や歯を作るためのミネラル成分であり、マグネシウムはカルシウムやリンが形成した骨の強度のために存在しているミネラル成分の一つとなります。
また、ミネラルが不足するとマグネシウムの場合には足がつりやすくなってしまったり、寝付きが悪いといった症状が出ます。 この症状が出てしまった場合は神経の興奮を抑えたり、筋肉の収縮調整も行っているマグネシウムが不足している可能性 があるということです。
マグネシウムが重要な理由を詳しく解説

マグネシウムが身体にとってなくてはならない存在であることは少しずつ分かってきました。ミネラル成分の中でも特に骨や歯の形成に役立つということはわかりましたね。

体に対するマグネシウムの重要性
マグネシウムが不足してしまうと、低マグネシウム血症とよばれる症状に陥いります。低マグネシウム血症は不足したマグネシウムがある一定の濃度数値を下回ってしまうと発生する症状になります。主な症状に筋肉の痙攣や眠気、食欲不振や脱力感が発生します。
逆にマグネシウムを過剰に摂取した場合は、高マグネシウム血症とよばれる症状に陥いります。通常の食事で過剰に摂取するということは稀で、腎機能の低下により、体内から過剰なマグネシウムをうまく排出できなくなってしまう場合に過剰摂取状態となります。通常は起こり得ないですが、体の不調としては吐き気、血圧の低下が起こります。
健康に対するマグネシウムの重要性
前述でも記載しましたが、骨の強度に多大な影響を与えるマグネシウムは、不足してしまうと骨折のリスクが高まります。
また体内では代謝やエネルギーを形成するための補酵素として働いているため、不足してしまうと神経系の障害やホルモン分泌バランスが乱れてしまいます。またカルシウムは筋肉を収縮させるのに対して、マグネシウムは筋肉を弛緩、緩める働きがあります。
マグネシウムが不足してしまうと緩まない筋肉が痙攣を起こしてしまったり、手や足を攣ってしまうといった症状が起こってしまいます。

メンタルに対するマグネシウムの重要性
ストレスによる精神的な負荷でも影響が及びます。ストレスによりマグネシウム排出量が多くなってしまうと言った問題が起こるわけです。
マグネシウム排出量が多くなり、不足しがちになった場合には体内で生成されるドーパミンが減少します。ドーパミンが減少するとうまく運動ができなくなるパーキンソン病の原因や、精神を安定させるために必要なセロトニンの分泌も少なくなり、精神が不安定になってしまいます。
またストレスを感じることで飲酒を行ってしまうと食事などで摂取するマグネシウムの吸収量が減少してしまい、精神的に不安定になる事に繋がります。また神経過敏や抑うつ感などが生じることもあります。メンタルコントロールをするためにもマグネシウムは必須栄養素と言えます。
マグネシウムを摂取するのは主に食事からであり、多量に摂取するには藻類、特にあおさが効果的であるということがわかりました。
マグネシウムが不足することで低マグネシウム血症が起こり、筋肉の痙攣や食欲不振、脱力感が起こってしまいます。逆にマグネシウムを過剰に摂取すると高マグネシウム血症になり吐き気や血圧の低下が起こります。健康にも多大な影響を与えるマグネシウムは不足してしまうと神経系の障害やホルモン分泌バランスが乱れてしまったり、筋肉の弛緩を行う役割を担っているため、痙攣などを引き起こしてしまいます。
メンタルに対しても重要な栄養素であり、ストレスにより過剰に排出されてしまう場合はドーパミンが減少し、精神的な安定を行なってくれるセロトニンの生成を行えなくなってしまう要因を引き起こしてしまいます。セロトニンが不足してしまうということは抑うつ状態の原因になりえるため、精神的にも不安定になってしまいます。
このようにマグネシウムは人の体に非常に重要なミネラル成分であることがわかりましたね。普段の食事から必要な量を補えるように工夫しましょう。