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膀胱癌にならないために!症状・原因・予防方や治療方を詳しく解説します!

最終更新日時 : 2025.11.27

癌は様々な箇所で発生する死なない細胞ですが、膀胱にも発生する事をご存じでしょうか。

膀胱癌と呼ばれているこの癌は、症状からわかるものなのか、いったいどうして膀胱に癌ができてしまうのか、治療方法はどのような方法があるのか、膀胱癌にならないために何か予防する方法はないのか、そんな疑問達をこの記事では詳しく解説していこうと思います。

膀胱癌とはどんな症状?

膀胱癌とはどのような症状が起こるかご存じでしょうか。

癌というのは広く一般的には無症状から始まりますが、膀胱癌は初期症状から無症状ではなく、症状が出ます。

ここでは膀胱癌の初期症状から膀胱癌の末期症状、症状の解説とその進行速度や一般的に完治する確率を詳しく解説していきます。

膀胱癌の初期症状

膀胱癌が発症すると、最初の症状として現れるのは「血尿」です。

尿に血液が混じり、尿の色が赤く変色して血尿となることがもっとも初期症状であると言われておりますが、その後排尿異常が発生して尿意の頻度や排尿時の痛みに繋がっていきます。もともとの尿意から頻尿となる場合も初期症状として報告されていますが、合わせて尿の量が少なくなることも症状の一つとなります。これは、膀胱癌の発症により、膀胱の機能の変化が起こり尿意を促すタイミングや回数が増えたり、排尿時の尿の量が少なくなることに繋がっていきます。

腹部や骨盤周辺に痛みや圧迫感が生じる症状もありますが、これは、腫瘍が拡大し周囲の組織や臓器に圧迫を与えるために起こる場合となります。癌の一般的な症状として、体重の減少や倦怠感が発生することや、食欲不振も起こる場合がありこちらの症状も注意が必要です。

膀胱癌の末期症状

膀胱癌の末期症状は、病状が進行しているため多岐にわたり、患者の生活の質に大きな影響を与えます。末期症状としてよく見られるものには以下のようなものがあります。

  1. 血尿(血が混じった尿): 尿中に血が混じることが一般的です。末期になると出血が持続しやすくなり、量も増えることがあります。
  2. 頻尿および尿意切迫感: 頻繁に尿意を感じるが、実際には少量しか排尿できないことが多くなります。
  3. 排尿困難および痛み: 排尿時に痛みや不快感を伴うことがあります。また、尿が出にくくなることもあります。
  4. 骨痛: がんが骨に転移している場合、特に腰や骨盤に激しい痛みが生じることがあります。
  5. 体重減少と食欲不振: がんが進行するにつれて、食欲が低下し、体重が減少することがよくあります。
  6. 疲労感および全身の衰弱: 体力の低下や極度の疲労感が現れ、日常生活が困難になります。
  7. 浮腫(むくみ): がんがリンパ節や静脈を圧迫することで、足や腹部に浮腫が生じることがあります。
  8. 腎機能障害: がんが尿路を閉塞することで、腎臓の機能が低下し、腎不全を引き起こすことがあります。
  9. 肺への転移症状: 呼吸困難や咳、胸痛などが見られることがあります。

これらの症状は個々の患者によって異なる場合がありますが、末期の膀胱癌ではこれらの症状が複数同時に現れることが多く、緩和ケアや症状管理が重要となります。適切な治療を受けることが大切です。

膀胱癌の進行速度

膀胱癌の進行速度は、癌のタイプや個々の患者の状況によって大きく異なりますが、進行速度の異なる2つのタイプが存在します。「非浸潤性膀胱癌(浅在性膀胱癌)」と呼ばれる膀胱の内側の粘膜層にとどまり、筋層に侵入していない状態は比較的進行が遅い為、早期に発見されることで治療としての成功率が高いですが、再発率も高い特徴があります。「浸潤性膀胱癌」と呼ばれる膀胱の筋層やそれ以上の深い組織に浸潤するタイプは進行が早く、転移のリスクがかなり高いタイプの膀胱癌となり、周囲の臓器やリンパ節、遠隔臓器に転移する可能性があります。

膀胱癌が治る確率

様々な癌はステージによって進行段階が異なります。

非浸潤性膀胱癌と呼ばれる状態をステージ0及び1としており、5年生存率は95%以上で早期発見と治療によってほとんどの患者が生存できる状態を指します。浸潤性膀胱癌はステージ2及び3とされて5年生存率は50%から70%であり、手術を経て生存率を高める事が出来ます。転移性膀胱癌はステージ4でこちらの5年生存率は約5%から15%で末期症状とされており、緩和ケアや生活の質の向上を目的として治療の方針も変わっていきます。

膀胱癌の原因は諸説あり

膀胱癌の原因は多岐にわたっており、様々な原因が挙げられますが、ここではそのさまざまな原因について詳しく解説していきたいと思います。

喫煙

喫煙は膀胱癌の最も重要なリスク要因の一つとなり、タバコの煙には多くの発癌物質が含まれており、これらが体内に取り込まれると血液を介して膀胱に到達し、膀胱の内膜にダメージを与えます。喫煙者は非喫煙者に比べて膀胱癌のリスクが約3倍高くなります

受動喫煙(間接喫煙、環境たばこ煙)は、非喫煙者が喫煙者のたばこの煙を吸い込むことによって健康被害を受ける状態です。受動喫煙が膀胱癌のリスクにどの程度影響を与えるかについても、研究が進められています。一部の研究では、受動喫煙が膀胱癌のリスクを増加させる可能性があることが示唆されています。たとえば、喫煙者の配偶者や職場で長時間喫煙環境にさらされている人々は、膀胱癌のリスクが高くなることが報告されています。

化学物質・染料

膀胱癌は、特定の化学物質や染料に曝露されることによって発症リスクが高まることが知られています。特に職業上、化学物質や染料に頻繁に接触する人々は、膀胱癌のリスクが増加する可能性があります。以下に、膀胱癌と化学物質・染料に関する重要な情報をまとめます。主な化学物質は下記になります。

  1. アリールアミン:
    • アリールアミンは膀胱癌のリスクを高める強力な発癌物質です。特にベンジジンやβ-ナフチルアミンなどが知られています。これらの物質は、ゴム製造、皮革加工、染料製造などの産業で使用されます。
  2. アゾ染料:
    • アゾ染料は、多くの工業製品の着色に使用される合成染料で、一部のアゾ染料は分解するとアリールアミンを生成することがあります。このため、アゾ染料に曝露されることも膀胱癌のリスクを増加させる要因となります。
  3. ポリサイクリック芳香族炭化水素(PAHs):
    • PAHsは、燃焼過程で生成される化合物群で、炭素を多く含む物質が不完全燃焼するときに発生します。石油、石炭、タールなどの製品を扱う産業では、PAHsに曝露されるリスクがあります。
  4. トリクロロエチレン:
    • トリクロロエチレンは、金属の脱脂やクリーニング業務で使用される溶媒です。これも膀胱癌のリスク要因とされています。

コーヒー(カフェイン)

コーヒーには多くの化学物質が含まれており、その中には発癌性が疑われるものもありますが、通常の摂取量であれば健康に有害なレベルではないとされます。

コーヒー摂取と膀胱癌のリスクとの関連については、一貫した結論が出ていないため、現時点ではコーヒーが膀胱癌のリスクを増加させるかどうかは明確ではありませんが、一般的な健康習慣として、コーヒーは適量を守って摂取し、喫煙や過度の飲酒を避けることが重要です。

また、個々のリスクに応じて、定期的な健康チェックを受けることが推奨されます。

膀胱癌の治療法

膀胱癌の治療方法は、癌の進行度、患者の全体的な健康状態、年齢、治療の希望などに基づいて決定されますので、様々な治療方法があります。以下に、主な治療方法を詳しく説明します。

手術

手術ケースは様々ありますが、以下のように対象と方法が異なります。

経尿道的膀胱腫瘍切除術 (TURBT)

  • 対象: 非浸潤性膀胱癌および一部の表在性膀胱癌。
  • 方法: 尿道を通して内視鏡を挿入し、膀胱内の腫瘍を切除します。手術後に化学療法薬を膀胱内に注入する場合もあります。

部分膀胱切除術

  • 対象: 浸潤性膀胱癌のうち、膀胱の一部に限局している場合。
  • 方法: 膀胱の癌が存在する部分のみを切除し、残りの膀胱を保存します。

膀胱全摘除術

  • 対象: 浸潤性膀胱癌や再発性の表在性膀胱癌。
  • 方法: 膀胱全体を摘出します。男性では前立腺と精嚢、女性では子宮、卵巣、膣の一部も摘出することがあります。
  • 代用方法: 膀胱全摘後、尿路再建術が行われます。新膀胱(腸を利用して新しく膀胱を作る)、導管ストーマ(尿を皮膚表面に導く)、尿道変向術(小腸や大腸を使って新しい尿道を作る)などがあります。

放射線治療

膀胱全摘除術が適さない患者や手術後の補助療法として放射線治療があります。

放射線治療は高エネルギーの放射線を利用して癌細胞に当てることで癌細胞を破壊する治療方法です。

外部放射線療法が一般的で週に数回行われる治療法となります。

化学療法

化学療法は、主に「膀胱内注入化学療法」と「全身化学療法」で分かれます。

膀胱内注入化学療法

  • 対象: 非浸潤性膀胱癌や表在性膀胱癌。
  • 方法: 化学療法薬を直接膀胱内に注入し、癌細胞を攻撃します。BCG(バシラス・カルメット・ゲラン)という免疫療法薬も使用されることがあります。

全身化学療法

  • 対象: 浸潤性膀胱癌や転移性膀胱癌。
  • 方法: 化学療法薬を静脈内に注入し、体全体に癌細胞を攻撃します。シスプラチン、ゲムシタビン、ドセタキセルなどの薬剤が使用されます。

膀胱癌を放置するとどうなる?

膀胱癌を放置すると、癌が進行し、深刻な健康問題や全身状態の悪化、治療の難しさが増します。早期発見と治療が膀胱癌の予後を大きく改善するため、血尿や排尿困難などの症状が見られた場合は、早急に医療機関を受診することが重要です。定期的な健康チェックやリスク要因の管理も、膀胱癌の予防に役立ちます。

膀胱癌になりやすい人

膀胱癌になりやすい人は果たしているのでしょうか。

膀胱癌は、色々な原因で発症率が高まることが分かりましたが、ここでは膀胱癌になりやすい人の傾向を詳しく解説していこうと思います。

膀胱癌になりやすい年齢

  1. 平均発症年齢:
    • 膀胱癌の平均発症年齢は約70歳です。ほとんどの患者は50歳以上であり、加齢とともに発症リスクが高まります。
  2. 年齢層別の発症率:
    • 50歳未満: 膀胱癌の発症は比較的稀です。この年齢層では膀胱癌の発症率は低い傾向にあります。
    • 50歳〜70歳: 膀胱癌の発症率が急増します。この期間に初めて診断されるケースが多く見られます。
    • 70歳以上: 膀胱癌の発症率が最も高い年齢層です。この年齢層では、膀胱癌のリスクが著しく高くなります。

膀胱癌になりやすい生活習慣

膀胱癌になりやすい生活習慣として主に挙げられるのは「喫煙」です。喫煙は膀胱癌の最大のリスク要因となり、煙草に含まれる発がん性物質が体内に吸収され、尿を通じて膀胱に排出されることで膀胱内壁にダメージを与えます。

不適切な水分摂取も要因として挙げられており、水分摂取が極端に少ないと尿の排出が減り、膀胱内に有害物質が長時間とどまることになることで膀胱内壁を刺激し癌のリスクを増加させる場合があります。

膀胱癌になりやすい食習慣

高脂肪食や加工肉の過剰摂取においても注意が必要であり、一部の研究では、特定のビタミンやミネラルの不足もリスク要因とされています。

多様な食品をバランスよく摂取し、必要な栄養素を確保することが重要であり、新鮮な果物、野菜、全粒穀物、豆類、ナッツ、魚、健康的な脂肪を多く含む食事が推奨されていることと、動物性脂肪を減らし、植物性脂肪や魚の脂肪を増やすことで、全体的な健康を向上させ、癌リスクを減少させます。

膀胱癌の予防法はある?

膀胱癌の予防には、以下のような健康的な生活習慣や予防策があります。

これらの方法を実践することで、膀胱癌のリスクを低減できます。

膀胱癌にならないために禁煙の重要性

喫煙は膀胱癌の最大のリスク因子の一つであり、たばこに含まれる有害物質が膀胱に影響を与え、癌を引き起こす可能性が高まります。喫煙者は禁煙することで膀胱癌のリスクを大幅に減少させます。喫煙は膀胱癌だけでなく、他の多くの病気や疾患(心血管疾患、呼吸器疾患、癌など)のリスクをも増加させますので、喫煙による健康への悪影響は全身的なものであり、健康的な生活とは相容れないものです。禁煙は、膀胱癌のリスクを大幅に減少させる最も効果的な方法の一つです。

喫煙をやめることで、膀胱の粘膜に与える悪影響を止め、膀胱癌の発症リスクを低減させます。

膀胱癌にならないために生活習慣を見直す重要性

生活習慣の見直しは、膀胱癌の予防や健康維持において非常に有効であるだけでなく、長期的な健康にも良い影響を与えることがわかります。定期的な運動、バランスの取れた食事、禁煙、適切な水分摂取、ストレス管理などの健康的な生活習慣を取り入れることで、膀胱癌のリスクを最小限に抑え、健康的な生活を送れます。

膀胱癌にならないために食生活を見直す重要性

食生活を見直すことは、膀胱癌の発症リスクを減少させるのに非常に重要であり私たちの健康に直接影響を与えるため、健康的な食習慣を実践することで膀胱癌の予防につながります。食事に含まれる発癌性物質や有害物質の摂取を減らすことを心がけましょう。加工肉や赤肉、焼き肉や焼き魚などの高温調理食品から生成される発癌性物質の摂取を制限することが有効です。

膀胱癌とミネラルの関係

膀胱癌のリスクがミネラルと密接に関係しているかどうかは研究中ですが、特定のミネラルは膀胱癌を抑制するのではという研究も進められています。抗酸化物質は、体内のフリーラジカルを除去し、細胞への損傷予防の役割を果たします。ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、フラボノイドなどの抗酸化物質を多く含む果物や野菜を積極的に摂取することが重要です。

膀胱癌とマグネシウムの関係については、まだ明確に解明されているわけではありません。しかしながら、マグネシウムは体内の様々な生化学的プロセスに関与しており、健康維持に重要な役割を果たしています。以下に、膀胱癌とマグネシウムの関連性について考えられるいくつかの点を挙げてみます。

  1. 抗酸化作用:
    • マグネシウムは抗酸化作用を持ち、細胞を酸化ストレスから守る役割を果たします。酸化ストレスが細胞に与えるダメージは、がんの発症リスクを増加させる可能性があります。したがって、マグネシウムの摂取が適切であれば、膀胱癌のリスクを低減する可能性があるかもしれません。
  2. 炎症抑制:
    • マグネシウムは炎症を抑制する働きがあります。慢性的な炎症はがんの発症に関与することが知られており、マグネシウムの適切な摂取は炎症を抑えることで膀胱癌のリスクを減少させる可能性があります。
  3. 適切な細胞機能:
    • マグネシウムは細胞の機能に必要不可欠なミネラルであり、細胞分裂やDNA修復などのプロセスに関与しています。適切な細胞機能を維持することは、がんの発症を防ぐ上で重要です。
  4. 代謝調節:
    • マグネシウムは体内の代謝を調節する役割を果たしています。適切な代謝は細胞の正常な機能を維持し、がん細胞の発生や成長を防ぐのに役立ちます。

まとめ

膀胱癌は、他の癌同様に癌細胞が膀胱にできてしまう病気であり、排尿や腹痛によりその症状が判明します。原因は諸説ありますが、最も重要視されるのが喫煙であり、喫煙による発症率は非喫煙者の発症率より3倍近く異なるという統計結果が出ています。

また、膀胱癌には発症が多いとされる年齢があり概ね50代以降から発症する傾向が強く、生活習慣や食生活の影響が多大にあります。癌はどの癌でも、進行度があり、ステージ0から2までの生存率、ステージ3の生存率、ステージ4の生存率は明確な違いがあり、ステージが大きければ大きいほどその生存率は低下していきます。

膀胱癌にならないためには、生活習慣や食生活の見直しをすることが大事であり、ミネラルバランスやマグネシウムの適切な摂取を心がけて予防することが極めて重要です。マグネシウムは、免疫力の活性化を促す働きがある重要な栄養素です。マグネシウムサプリメントや経皮吸収で適切な量を摂取していきましょう。

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